個人開業や会社での創業を考え、また、既存の事業者が販路拡大などを考えるときに活用できる補助金や助成金を見てみたいと思います。
補助金も助成金も、国や地方公共団体等から支給され、原則返済する義務のないお金のことです。財源は公的な資金から出されるので、誰でももらえるわけではなく、申請や審査が必要になり、一定の資格が必要な場合もあります。
「補助金」は採択件数や予算額が決まっているものが多く、申請したからといって必ずしも受給できるわけではありません。
一方の「助成金」と呼ばれるものは要件を満たせば受給できる可能性が高いです。 この違いを頭に入れて申請したらよいと思います。
今回は「補助金」をご紹介します。
(1)「創業・第二創業促進補助金」(創業者向け)
①平成27年4月上旬~4月下旬
②上限200万円(対象経費の2/3)
③個人での開業でも法人設立による開業でもOK
④経営革新等支援機関の支援を受けることが前提条件
(2)「小規模事業者持続化補助金」(既存事業者向け)
①平成27年5月27日(水):第二次締切
②上限50・100・500万円(対象経費の2/3)
③販路拡大に係る広報費・謝金等が補助の対象経費
(3)「(中小企業・小規模事業者)ものづくり・商業・サービス革新補助金」(既存事業者向け)
①平成27年2月13日(金)~5月8日(金):6月採択結果発表予定
②上限:通常1,000万円(サービス開発700万円、共同体500万円/社)、補助率:2/3 等
③試作品・新商品・新サービス開発に係る経費(原材料費、機械装置費、人件費等)などが対象
④経営革新等支援機関の支援を受けることが前提条件
会社の状況に応じて、活用可能なものは検討するとよいでしょう。
申請期限がありますので、手続きは時間に余裕をもって計画的にする必要があります。
また補助金は後払いのため、資金計画には注意が必要です。
なお詳細はリンク先情報で確認できます。
ちなみに、雇用関係助成金の中に、トライアル雇用奨励金<対象者1人あたり、月額最大4万円・最長3ヵ月間支給>というものがあります。従業員を新たに雇い入れる場合に申請を検討するとよいでしょう。
(税理士 橋本ひろあき)