土地評価で損をしないためのポイント

土地と一言でいっても、正方形の形状のよいものばかりではなく、また利用状況はさまざまです。

すでに宅地の財産評価のところでみたとおり、土地評価にあたってはその形状や状況を斟酌してさまざまな調整(補正)が行われます。

 

路線価というのは、標準的な整形地をベースとして付されているため、少しでも標準地と形状がマイナスに異なれば、さまざまな減額調整(補正)を行うことが可能になります。たとえば、間口狭小補正や奥行長大補正や不整形地補正などです。

 

一方で、角地や二方路にある場合などは、土地の利用価値が逆に上がるため、側方路線影響加算や二方路線影響加算の加算調整(補正)を行わなければなりません。

 

また、宅地として著しく広い場合、具体的には三大都市圏では500㎡以上(それ以外の地域は1,000㎡以上)である場合には、「広大地評価」による特例評価ができる場合があります。

さらに、周辺環境にマイナス要因があれば(例えば電車沿線だとか、忌み地であるとか)、利用価値が著しく低下しているとして、最大10%の評価減が可能となります。

 

なお、権利関係が完全所有権でない場合にも、それを斟酌した評価が行われます。

借地権や賃借権といった第三者の権利が付着していれば、その権利部分の評価額を控除する必要がでてくるためです。

 

このように、土地の評価は、個別性・法規制・権利関係の複合的視点に立って行わなければならず、一つの視点が欠けても、評価額において損をする可能性がでてくるのです。

 

したがって、どうぞ、特に土地評価については、依頼された税理士に、具体的にどのように評価したのか説明を求めてください。

そして、その前提知識として、本書(※注)の第2章を熟読していただき、評価方法に漏れのないことを実際に確認していただければと思います。

 

※注

拙著「相続税の基礎知識と増税対策」Amazon Kindle版

 

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(税理士 橋本ひろあき)