銀行など金融機関が好む会社の決算書というのはどんなものでしょうか?
ここでは私個人が考える評価の高い決算書のかたちを述べたいと思います。
私は金融機関からの評価の高い決算書を「ビューテイフル・ファイナンシャル・ステートメント(BFS)」と勝手に名付けています。
そして、BFSは、見た目に均整のとれた(バランスのとれた)、かつ筋肉質なもの(ストロング)と考えています。
具体的に経営数値で表すとどうなるのでしょうか?
(1)株主資本比率50%以上
(2)流動比率200%以上
(3)固定長期適合率80%未満
であれば、バランスがとれたものといえ、
(4)売上高経常利益率10%以上
(5)債務償還年数5年以内
であれば、ストロングなものといえます。
そして両方を併せ持つFS(ファイナンシャル・ステートメント)がBFS(ビューテイフル・ファイナンシャル・ステートメント)と考えられ、大変見栄えが良くてすばらしい評価が得られるものといえます。
なお、決算書は次のような場面でも活用されます。
①金融機関から融資の際、求められる
②新たな取引先から求められる
③税務計算の土台となる
④自社の財政状況や経営成績の把握や改善点のベースとなる
決算書がBFSとなるような経営を目指すのが肝要です。
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(税理士 橋本ひろあき)