不動産投資信託証券(いわゆるJ-REIT)の財産評価は一体どのようにするのでしょうか?
(1)不動産投資信託証券とは
不動産投資信託証券とは、投資法人又は投資信託委託業者等が多くの投資家から集めた資金を不動産を中心とする資産に投資し、運用して得た賃料等の収益を投資家に分配する商品をいいます。
アメリカではREITと呼ばれていますが、日本の不動産投資信託証券はアメリカのREITとは制度上の違いがあるため、特にJ-REITと呼んでいます。
(2)評価方法
①上場している不動産投資信託証券は、上場株式と同様に評価します。
なお、不動産投資信託証券の上場金融商品取引所は東京証券取引所のみとなっています。
相続財産としては、こちらが重要となります。
②非上場の不動産投資信託証券
非上場の不動産投資信託証券の評価方法については定めがありません。
そこで、評価通達5(評価方法の定めのない財産の評価方法)を適用して、不動産投資信託証券の形態、純資産額、金銭分配額その他の事情を考慮して個別的に評価額を算定することになります。
なお、通常は法人(会社)が投資することがほとんどで、個人で所有されることはまずないと思います。
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(税理士 橋本ひろあき)