多くの場合、法人口座を投資会社で保有しているとともに、個人名義でも証券口座を開設していると思います。
こうした証券口座の併用はとても理にかなっています。
まず、最大のメリットとして株主優待の権利を倍にすることができます。
日本では贈答文化が発達しているおかげもあり、事業関係者である株主にも贈答品(いわゆる「株主優待」)を送る会社が多くあります。
テレビや雑誌で人気となるテーマです。
次に、見通しの立てづらい相場を相手にしているため、どうしても通常の事業よりもリスク対策を練る必要があります。
リスク対応には、個人口座と法人口座をうまく使い分けると効果があります。
例えば、年央で個人口座の利益がかなり出ている場合、次のような取引をすれば節税になります。
具体的には、個人口座の含み損銘柄を市場で売却し、実現損にして利益を低減させるのです。
この場合は同時に、法人口座で市場から同じ銘柄を買い付けることになります。
これらは一例にすぎず、他にも様々な手法が活用できると思います。
是非、両方の口座を保有されることをお奨め致します。
(税理士 橋本ひろあき)