NISA口座について②

前回からの続きです。

 

⑧NISA口座内の譲渡益・配当金は非課税となる。⇒○or△

 課税口座との比較をしてみましょう。

■当たり前ですが、一般口座や特定口座(「課税口座」)内の上場株式等も売却するまで譲渡益には税金は発生しません。配当金には課税されますので、こちらはデメリットとなります。

どのくらいの配当税負担なのかシミュレーションすると、1年間100万円の投資額で、

課税口座だと、上場株式配当の申告分離課税又は申告不要で100万円×3%(仮の配当利回り)∴年間配当額3万円×20.315%(税率)≒6,095円の配当税かかかります。

一方総合課税を選択すると、所得状況で累進税率による有利不利がでます。ただし、配当控除も使えますので、3万円(仮の配当額)×20.315%(仮の総合合算税率)≒配当税6千円として、配当控除額3千円(控除率10%とする。)を引くと正味3千円ほどの納税で済みます。

 

■非課税枠を使い、5年分500万円を5年間フル投資しても、せいぜい75,000円~150,000円ほどの節税にすぎません。!(年平均利回りは、たったの0.6%)

課税口座だと、上場株式の譲渡損失と損益通算できますので、より機動的な運用ができます。

さらに言えば、株式投資法人(法人口座)を活用すれば、他の種類の収益との損益通算(相殺)ができるので、資産運用に柔軟性と選択肢が増えてお勧めです。

 

(結論)私見ですが、NISA口座では機動的で柔軟な売買がやりずらい以上、売却益目当ての株式投資なら他の口座の方が便利です。しかも、課税口座の税率が20.315%と引き上がりましたので、これなら法人口座で運用した方が収益獲得の可能性が間違いなく高まります。

株式投資なら、株式投資法人の設立を強くお薦めいたします。

 

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NISA口座について①」

 

(税理士 橋本ひろあき) 


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