いよいよ会社の設立登記を行います。
登記については専門家とはいえませんので、詳細は司法書士などの専門家の解説に譲るとして、ここでは若干の補足というか注意点を記述したいと思います。
また、私が自力で設立した合同会社アセットミックスの実際のサンプルをエクセル形式で添付しておりますので参考にしてください。
(1)「登記すべき事項」の作成
登記事項証明書の基となる事項のことです。
登記申請にあたっては、登記申請人(会社設立者)がテキストファイル形式で作成し、CD-Rなどに記録保存して、登記申請書に添付して提出することになります。
ちなみに、合同会社アセットミックスの「登記すべき事項」は次のとおりでした。
<実例>
「商号」 合同会社アセットミックス
「本店」 山口県宇部市大字××××番地××
「広告をする方法」 官報に掲載してする
「目的」
1.有価証券の売買・保有・運用
2.外国為替証拠金取引などの差金決済取引
3.ファイナンシャルプランニング業
4.会計帳簿の記帳代行及び経営助言
5.前各号に附帯または関連する一切の業務
「資本金の額」金100万円
「社員に関する事項」
「資格」業務執行社員
「氏名」橋本 広明
「社員に関する事項」
「資格」代表社員
「住所」山口県宇部市大字××××番地××
「氏名」橋本 広明
「登記記録に関する事項」設立
作成にあたっては会社の実情に合うようにアレンジしてください。
(2)登記申請上の注意点
設立登記申請書は、添付している合同会社アセットミックスのサンプル(自力設立の例)を参考にしてください。
①日付に注意!
申請書や決定書・承諾書・証明書の日付には、ストーリーがありますので時間の流れに注意してください。
◇定款認証日➊→決定日・承諾日➋→資本金払込日➌→払込証明日❹→登記申請日➎の順です
※必ず、➌≦❹となるように!
②押印する印鑑に注意!
申請書や証明書に押す印鑑は、決め事があります。
◇個人の印鑑(認め可)・会社代表者印・個人の実印と区別して間違えないで押印してください。
各書類にコメントしておりますので確認してください。
ちなみに、登記申請時に提出する印鑑届出書には個人の実印を押すことになります。
(3)登記事項証明書の種類
①履歴事項全部証明書(一般的に利用されるものです。)
その名のとおりその会社の今までの登記の履歴が書かれている登記事項証明書のことです。
②現在事項全部証明書
登記簿謄本の交付申請をする時に、その時点で有効な登記事項だけが記載されている登記事項証明書のことです。
③閉鎖事項全部証明書
該当する会社等の登記簿が閉鎖されている場合、その閉鎖された会社等の登記事項証明書のことです。
また、それぞれに一部証明書というものがあります。
※従来は登記簿謄本という呼び方が一般的でしたが、法務局がコンピュータ化されたことで登記事項証明書という呼び方に変わりました。しかし未だ、登記簿謄本と呼ぶ方も多く、会社謄本の場合、履歴事項全部証明書を指すことがほとんどです。
■関連記事
◇更新履歴
2014年4月17日:最終更新日
2013年8月14日:初稿日
(税理士 橋本ひろあき)